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公的機関の情報を活用しよう!~ハザードマップ~

自宅や学校、会社など、生活している場所にはどのような災害の危険性があるのでしょうか?また、災害が起きた時、どのような行動をとれば良いのでしょうか?

普段生活している中では、一見なんでもないところに思わぬリスクがあるかもしれません。起こりうる可能性がある災害を想像し対策することで、災害から身を守ることができる可能性が高まります。

では、どのようにして自分の住む土地のリスクを知ることができるのでしょうか?

その参考になるのが自治体で作っている「ハザードマップ」です。

1.ハザードマップとは

ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、被害箇所を地図で示したものです。自然災害による被害の軽減や防災対策に使用することを目的としていて、国土地理院や国土交通省、地方自治体などの関係機関が作成して公表しています。

ハザードマップには、洪水や土砂災害など、様々な災害に対応した地図があります。ハザードマップを見ることによって、自分が住んでいる地域にどんな災害が起こりやすいのかを確認することができます。

ハザードマップは、市町村のホームページから見ることができます。また、国土交通省が、身のまわりのリスクを調べることを目的として、「ハザードマップポータルサイト」では、災害のリスク情報の他、土地の特徴や成り立ちなども見ることができます。

 

ハザードマップポータルサイト URL:https://disaportal.gsi.go.jp/

2.国土交通省の子供向けHP

仕事や学校がある日中等、災害が発生した時に、必ずしも親が子どものそばにいられるわけではありません。災害が起きた時に、子どもが一人でも避難できるよう、避難ルートを確認しておくことが必要です。是非お子さんと一緒に自宅や学校の周辺を歩いて、危険がないかを確認して下さい。

また国土交通省の「防災教育ポータル」では、防災教育で役立つ情報が紹介されています。動画やゲームによって楽しく防災について学ぶことができます。また、災害分類や科目、学年、地方区分で絞り込めるので、子どもの年齢に合わせた教材を選ぶことができます。大人でも勉強になる内容が含まれていますので、是非、お子さんと一緒にこのサイトを活用し、防災について考えてみて下さい。

 

「国土国土交通省防災教育ポータル」https://www.mlit.go.jp/river/bousai/education/index.html

3.子供と一緒につくる逃げ地図

お子さんと一緒に自宅や学校周辺を歩いたら、次はお子さんと一緒に「逃げ地図」を作ってみましょう。逃げ地図を作ることで、避難所までの経路や所要時間、危険箇所などを一目で確認できます。

 

~逃げ地図の作り方~

1.自宅や学校周辺の白地図を用意しましょう。(Googleマップ等を印刷すると、簡単に入手できます)

2.ハザードマップや実際に歩いた時に得た情報を基に、危険箇所を確認します。

~危険箇所の例~

ブロック塀、海や川の近く、狭い路地、坂道 等

3.危険箇所がわかったら、避難所がどこにあるかを確認して、避難経路を考えます。

4.避難経路が出来たら、お子さんと一緒に実際に歩いてみて、安全に避難できるかを確認します。

 

防災関連のワークショップの1つに、住民が話し合って逃げ地図を作るという催しがあります。地域の人と話し合って作ることで、様々な視点から避難経路を考えることができると思いますので、親子だけで作るのが難しいと思う方は、こういった催しに是非参加してみて下さい。

一般社団法人全日本防災計画協会

黒田尚寛

阪神大震災に被災した方の話を聞くにつれて、地震のあまりに大きい被害を知りました。
また、その反面、人々が協力し合って、災害を乗り越えた話を聞き、心強さも感じました。
これから起こりうる自然災害からたくさんの人を助けたい、そう強く考えております。
その為に自分は何が出来るのか、日々模索し、鍛錬を積んでいきたいと考えております。

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