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熱中症について(下)

熱中症について(上)では、熱中症になりやすい気象条件、また、熱中症が疑われる場合はどのように対処したらいいのかについて考えてきました。

一旦、熱射病を発症すると、迅速適切な救急救命処置を行っても救命できないことがあります。一刻も早い対処が必要となります。

3.熱中症を防ぐためには

3-1.日常生活での注意事項

日常生活における予防は、体温の上昇と脱水を抑える事です。

・暑さを避ける工夫をする

・水分をこまめに摂取する

・急に暑くなる日、熱帯夜の翌日、暑くなり始めに注意をする

・暑さに備えた体づくりをする(やや暑い環境でややきついと感じる強度で、毎日30分程度の運動を継続するなど)

・自身の体力や体調を考慮する

・周りの人に配慮する

 

3-2.熱中症を防ぐためには

脱水状態にある人、高齢者・乳幼児、からだに障害のある人、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人、心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患等の方は「体温調節が下手になっている状態」であるということですので注意が必要です。加えて、心臓疾患や高血圧等で投与される薬剤や飲酒も自律神経に影響したり、脱水を招いたりしますから要注意してください。

4.まとめ

命にもかかわる熱中症。気温が高い時には水分補給を意識的に行う事で、未然に防ぎましょう。

ちなみに、最後に豆知識を

クールビズの「冷房時の室温28℃」は、エアコンの設定温度ではありません。

室温が28℃ということです。しかも必ず28℃でないといけないという決まりもありません。28℃というのはあくまでも目安です。「無理のない範囲で冷やしすぎない室温管理の取り組みをお願いする目安」として環境省が設定しているものです。

 

 

一般社団法人全日本防災計画協会

黒田尚寛

阪神大震災に被災した方の話を聞くにつれて、地震のあまりに大きい被害を知りました。
また、その反面、人々が協力し合って、災害を乗り越えた話を聞き、心強さも感じました。
これから起こりうる自然災害からたくさんの人を助けたい、そう強く考えております。
その為に自分は何が出来るのか、日々模索し、鍛錬を積んでいきたいと考えております。

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